「ばあちゃんの不思議なラーメン」/do_pi_can
いの。」
ばあちゃんは、それには答えずに、
「もう、お迎えが来てもいいころだしね。」と、捨てゼリフを残して、部屋に戻った。折角皆が心配してくれているのに、申し訳ないと思ったが、今は、思い出に浸っていたかった。
とうとうラーメンが残り一つとなってしまった。。これを食べてしまったら、もう二度と思い出には会えなくなってしまうと思ったら、辛かった。いつものように袋を破ろうとして、躊躇した。これは、このまま置いておこうかと、思った。そして、もう、明日なんか来なくてもいいと言う時になったら、食べようか。すると、「かあちゃん、頼むから食べてくれよ。」と、どこかで和幸の声がしたような気がした。思
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