九鬼周造著『日本詩の押韻』再読/狸亭
 
の押韻』は次の10章から構成されております。一 押韻の芸術的価値
二 不定詩と押韻
三 日本詩の押韻可能性、積極的理由
四 日本詩の押韻可能性、消極的理由  
五 (イ)文字
  (ロ)音響学的性格([B]では、単語の聴覚上の性格)
六 (ハ)文の構造
七 韻の量
八 韻の質
九 韻の形態
十 押韻の日本性と世界性([B]では、押韻の普遍性)
付録 作例 39篇([B]では、26篇、付録としてではなく、十一章目に位置付けられてます。)

 もう昔の話になりますが、筆者二十代の頃、日仏会館の小ホールで聴いた西脇順三郎の講演が忘れられません。西脇は「詩」という概念をフランス語
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