九鬼周造著『日本詩の押韻』再読/狸亭
經』、コウレー、リュッケルト、ダンテ、シェークスピア、杜甫、廷芝、マラルメ、張九齢、ゴーチェ、蘇軾、ステファン・ゲオルゲ、漢昭帝、韓愈、グウルモン、タッソオ、コクトオ、『飯牛歌』、陸遊、ペトラルカ、更に『和讃』『梵讃』からギリシャのエリトゥエの予言女の作「句端詩』まで。これらの詩人たちは今日から見れば隨分古いように感じるかも知れませんが、九鬼周造がこの論考に取りかかった時代(1927年)にありましては、ヴァレリーはまだ生存中(56歳)であり、九鬼は39歳、しかも九鬼が1941年に53歳で没した時はヴァレリーはまだ70歳(1945年、74歳で没)で健在だったのです。
さて、決定稿『日本詩の押
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