九鬼周造著『日本詩の押韻』再読/狸亭
定稿『日本詩の押韻』まで継続されていて、なみなみならぬ気迫がみなぎっています。
九鬼自身の作例についても、前者の26篇が後者では39篇に増えておりますし、単に作品の数のみならず、前者に収録されたと同じ題名で後者に再録された作例でも、その全てにわたって推敲の跡が明らかです。 一方、世界の詩につきましても、フランス、イギリス、ドイツ。イタリー等ヨーロッパ及びギリシャ、ラテンの古典から中国の古詩に至り、ほぼ引用順にまぜこぜに挙げますと、ヴァレリー、ヴェルハアレン、李白、バイロン、シェリー、ホラチウス、ボードレール、エレディヤ、ゲーテ、リルケ、ボワロー、ユゴー、ヴェルレーヌ、ラ・フォンテーヌ、『詩經』
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