九鬼周造著『日本詩の押韻』再読/狸亭
 
を示してゐるまでのことである。」とというわけです。

 九 韻の形態
 およそ押韻の原型は二句の応和である。
『古事記』の伊邪那岐、伊邪那美の二神の親しみ詞

  あなにやしえおとこを
  あなにやしえおとめを


 入れて去る遠き外つ國
 紫の匂ひ失せなむ
 しかはあれ胸に生くらむ
 八潮路の海のをちかた
 君が御姿 

  反歌

 ブロオニュの森に咲く花
 わかるる日つみて君が名
 胸に呼ぶかな
 
 他に「獨居」「花摘み」「三つ巴」「偶然性」があります。

(二)の例(「作例」全集第四巻473ー474頁)

  モンテ・カルロ

 モ
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