九鬼周造著『日本詩の押韻』再読/狸亭
 
明に業績を残す。著「『いき』の構造」「偶然性の問題」など。)と広辞苑の記述は簡単です。1888年(明治21年)生まれの詩人は千家元麿、川路柳虹、ですが、他には辰野隆、小泉信三、神近市子、賀川豊彦、里見淳、長与善郎、国枝史郎、菊地寛などが同年です。

 『日本詩の押韻』は岩波版の『九鬼周造全集』第四巻及び第五巻に収録されていて全集巻末の「解題」によりますと、発表の経過は次の通りです。
全集 第五巻『押韻論』
(1)邦詩の押韻について
   昭和5年(1930年)3月『冬柏』に小森鹿三のペンネームで   「押韻について」という表題で発表された。
(2)日本詩の押韻[A]
   昭和6年(
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