「1.せつなさとゆう魔物」/umineko
思うわけです。
タマシイの細胞膜をするりと透過し、中枢で静かに感染してゆく、そんな風な絵画ってあるじゃないですか、やっぱり、そゆ作品こそが「素敵な」作品であると思うわけですね。それはもちろん「詩」でも同じで。
ことばも記号である以上、学問的にあるいは系統的に眺めてみた時に、どれもこれも手あかのついた、陳腐でやるせない存在なんだとわかって愕然とする、それはわかる。で、ことばを解体しようとやっきになる。そうして出てきた文字列を「詩」として提示する。
そゆ作為はとってもうさん臭いです。悪いけど。
なんか、偉い「詩人」さんになればなるほど、視線が分析的になるよう
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