「幽霊」についての私的覚書/岡部淳太郎
 
ろうか。いずれにしても、個人が社会の中で感じる淋しさ、その軋むような音を聞きつけて、詩の中に定着させるということをやめはしないだろう。「淋しさ」という、人類の根源的な感情を掬い出し、どこかの夜の隅でふるえている、誰からも認められていない「幽霊たち」を救い出すために。



{引用=連作「夜、幽霊がすべっていった……」(http://po-m.com/forum/grpframe.php?gid=33&from=listdoc.php%3Fhid%3D1388

本来意図した詩篇の配列

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「夜、」
「幽霊が」
「すべっていった……」
「第一の幽霊」
「第二の幽霊」

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