緑詩歌/木立 悟
闇の強弱
白濁の線
消えていく水中の渦巻きよ
途切れない声
砂画の雪
新たな汚れと共に降る
野生の宇宙
Gの付く人工自然
この泡だちに名を与えてはいけない
近づいてくる
いかなる生命も目をそらせない虫の声が
近づいてくる
私はどこにいる
用意された演技を繙くばかりではないか
人が歩いてくる
まず よけることから始めよう
幼い音と音との間に恥じ入る私
聞こえてくるのは私の被害者たちの沈黙
星図公園に屯する青い群集のひしめき
もはやこの許され腐れた空間を失うことは
恐怖でもなんでもない
私であろうとしてい
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