「小さな虹」 と/バンブーブンバ
すとん と金箔だから
日長眩む光
四周欄干に干していて
杮葺きさえ金色衒う
てっぺんに 鳳凰は
棚引く雲へ
鶏鳴し
湖面へ放つ 蔀戸の
奥座敷のみは 仄暗く
天井に 波紋はそよぐ そこならば
そこならば いつまでも
居られる けれど
立入禁止
鳳凰は
ケケケ と鳴いて
歩 歩 歩
池泉回遊
くるくる
まわって
きっと すべて
くるくる
まわって
「小さな滝」 を ひらう
身の丈ほどの
放水線
滝と 記す
古
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