お姫様へのラブソング/腰抜け若鶏
 
ふわふわ動物マフラーの女の子
一生懸命お洒落しても
男の子からのプロポーズは今までおあずけで

それでも精一杯笑ってさ
みんなが喜ぶことしか口に出さないのは何でだろ?
辛くて重い話は頭の中で我慢してさ
涙の不発弾たくさん抱えてるはず

そんな君を愛しいと思ったよ
どんなに辛い現実でも楽しく生きようとする
そんな姿を凛々しいと思ったよ

笑わせようとしてるんじゃなくて
笑いたいんだ
僕にはそれがなんとなく分かるよ

僕が口ずさむと遅れて君も遠慮がちに口ずさむ
過ごしてきた人生の時間の使い方が違ったせいか
声色は全然別のものだったけれど
それは確かに同じ歌だった
[次のページ]
戻る   Point(3)