このはれた さむいひに/岡部淳太郎
のいたずらは
あすもあさってもつづき
きみはきみのみのまわりから
さまざまなぎもんをひろって
それらをてのひらのなかで
あたためつづけるだろう
そのあいだもぼくはきっと
うえたまなざしで
どこかをさまよいあるいているんだ
*
ぼくは
ばつをうけたい
きみが
うけるべきばつとは
ちがうものかもしれないけれど
そのかれつさのなかで
ぼくはひたすらだまっていたい
きたないよくぼうからうまれた
むくなこどもであるきみは
としおいたおとなの
とおいゆううつにもきづかずに
はまべをあるいているけれど
ふと
きみはわれをわすれたように
なみのな
[次のページ]
戻る 編 削 Point(13)