このはれた さむいひに/岡部淳太郎
 
のいたずらは
あすもあさってもつづき
きみはきみのみのまわりから
さまざまなぎもんをひろって
それらをてのひらのなかで
あたためつづけるだろう

そのあいだもぼくはきっと
うえたまなざしで
どこかをさまよいあるいているんだ



ぼくは
ばつをうけたい
きみが
うけるべきばつとは
ちがうものかもしれないけれど
そのかれつさのなかで
ぼくはひたすらだまっていたい

きたないよくぼうからうまれた
むくなこどもであるきみは
としおいたおとなの
とおいゆううつにもきづかずに
はまべをあるいているけれど

ふと
きみはわれをわすれたように
なみのな
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