ホントの友達 第2話/★優輝
ど、
とにかく彼女の声をきくことはできる。
電話がなる。一瞬とろうかどうかまよった。
この1年間話すこともなかった彼の名前が携帯の画面に。
いまさら、電話をくれても。 いま一番話しにくいひとから電話がくるなんて。
電話口では、9回もコールがなっていた。 そろそろきろうかと思った。
受話器を耳から放して おこうとした。 はぁ。
長いため息とともにあのなつかしい声が遠くからきこえた。
「もしもし?」
「あ。あや。あのさ。おれだけど。」
「あ。うん。どしたの?」
ぎこちない会話だったが、すごく俺にはうれしかった。
「あのさ、あやってA組じゃん。俺、総合学習のときにA組に
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