生死/葉leaf
注ぎ込む黒光のように、俺はお前の心音を侵したい、だが俺の死はすでに山をつらぬいている、夜毎に彩度を増してゆくこの網目はすでに死の水音。
――私はかつて死んでいた、空を裂きながら死んでいた、セキレイたちの声がいくつも私の肺ではぜた、水色の柱となり私の骨をささえた、今でもかすかに死んでいます、手袋を包む手袋のように。私の鼓膜が海を湛えているのはそのせいです、でもあなたは時間のように生い茂っている、時間のように朽ちるしかないのです、せめて切り立ちなさい、頭も腕も、ひとつの黙示された円錐へと。私はたえず名づけられている、たえず展開されている、しかしすべては偽名、転々と光路に反射されてはしめやかに滅裂して
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