オリジナリティの範囲---片岡直子さんをダシにして/藤原 実
 
えばシェイクスピアも芭蕉もボードレールも宮沢賢治もエリオットも島崎藤村もパウンドも西脇順三郎もコクトーも寺山修司も「屈辱的な行為」にまみれた詩人たちであり、かれらはみんな「書かなければ良」かった、ということになってしまいます。詩人だけではありません、

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「ピカソほど正々堂々と真正面から他人の作品と取り組んで、しかも執拗に繰り返しその試みを続けた作家はほかにいない。まして、一点の作品をもとに、数十点、ときには百点をも越える大量の連作を生み出した画家はほかにいない。何よりも、生涯を通じて絶えず「剽窃」を試み、歳とともにいよいよ頻繁に、いよいよ大がかりに行うようになった芸術家はほかにいな
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