『偏見』というしがらみの中で。。。/Lily of the valley
 
達が店員の人に言ってくれたらしい。
でも、そのおばちゃんから返ってきた返事は、『あの人の被害妄想なんじゃないの』だった。
確かに、僕の思ってることは被害妄想なのかもしれない。
ただ、悲劇に浸っていたいだけなのかもしれない。
でも、感じる側の主観は、考えてもらえないんだろうか。

学校にいても、スーパーにいても、どこにいたって感じてしまう。
人の言葉の節々が、視線が、妙に気になる。
友達の言葉でさえ、気にしてしまう。

僕の右足は、確かに少し不自由なのかもしれないけど、それが不幸なことだなんて、ハンデだなんて、思ったことはなかった。

『ハンデを背負ってる』
そんな風に感じ
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