明けがたの物語/Orange Rain
俺がついてるよv」
「はい、じゃぁ次のお便りです・・・」
なんて楽な仕事なんだろう、先程に増して腹が立ってきて仕方が無かった。何か言ってやろうと紙にマジックで殴り書きして番号を聞くと同時にFAX機に流し込んだ。
紹介されるはずは無い。ただあのアイドルグループの誰かの目に留まればそれでいい。
「儲かりまっか?」の文字が
・・数十分が過ぎ、番組はエンディングにきたようだった。
私はコーヒーカップを片手にグラデーションの空をカーテンの隙間から眺めていた。
「・・っという事で今日もそろそろ、お別れの時間が来てしまいました。みなさんからのお便りありがとうございましたー。
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