ピンクの傘と わたし。 /すぬかんながぐつ。 
 
たいと ならなくては ならないと もがく そしてまた 疲労困憊し やがて 蟻は 蜜を餌に そしゃく しはじめるだから 蜜は どこか やはり 栄養 成分にも なっているのだろうな 。そして蟻は そしゃく し終えたとき じぶんに 足があるのに 気づく 。頼りなくほそい ながい あしだ。まるで 頼りない その 足に 蟻はむかしの 自分を 想う 。自由 だったころのたよりない 日々を 。そして足をばたつかせる。 まるで 王子さまに あうためにあしをえた 人魚の 人魚姫の ように 頼りない 足をばたつかせる。 かつて じぶんが じぶんで 頼りなくあるいていたのを おもいだすかの ように 。蟻は もうすぐじぶ
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