ピーナツ、あるいは死者との対話/大小島
見者であるわけだし。
とりあえず、近くにいってみる。万が一、生きていたら助けられるかもしれないし。。。ムリだと思うけど。
近くに行ったら、ひどく繊細そうな顔をしていた。
死んでいるようには見えなかったから、そのまま、木の近くのベンチに座って、見ていた。
まぁ、しっかり暗くならなくちゃ
冷静にならなくちゃ
こわいことなんてない。
さぁ、どうしようと思って、とりあえずピーナツの袋をとりだして、あけて、かじった。
おいしい、と思った。きれいな夕焼け。甘いお酒。フレッシュなピーナツ。最高、だけど・・・
チラッと横目で彼を見る。すこし眼が合う。
だから、思わず・・・
「食べる?」
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