詩の境界線(最終更新9/16.2008)/佐々宝砂
 
もはや何を言ってもムダなのだと諦念しつつ、日の下に新しいものはないと嘯きつつ、それでもなおかつ詩の可能性を探ろうとして詩を書き続けるか? 『「詩でなければならない」という要請』が、切迫したものとしてあるかどうか? 私は、あなたにではなく、自分自身に問うている。
(2002.8/23)


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これを書いて以後私の考えに変更があったか? と問われたら、多少はあったと答えなければならない。上の定義は、いわば「最低限のスタンダード」に過ぎない。そして「最低限のスタンダード」だけでは片手落ちなのだ。もうひとつの「スタンダード」が必要だ。私は、詩の定義をダブル・スタ
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