詩の境界線(最終更新9/16.2008)/佐々宝砂
の詩のことです。エルンスト曰く「XとYを自分が主観的に結びつけたというのではなく、それらがおたがいに結びついてくる状況を自分が観客のように見た」。まあようするに「こうもり傘とミシン」の出会いみたいなもんを、作者自身がオドロキとともに見出すわけです。この場合、作者というより作業者と呼ぶべき人が作品を呼び出した、とゆーことになるかもしれません。
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まだ詩の定義について考えている。もう10年くらい考えている。考えは常に変化するものなので、自分自身で納得できたと思ってもしばらく経つと「うーんなんか違うぞ」と考え直してしまう。数年前の私は「詩でなくてはならないという要請のもとに書かれたもの
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