詩の境界線(最終更新9/16.2008)/佐々宝砂
気がしてくるほどではないか。私は、これが詩だと言い切りはしない、しかしこのでたらめな音の連なりは、確かに詩の匂いがすると思う。
「朝起きてごはんを食べて歯を磨く」になくて、高柳重信の行分けしりとり俳句にはあるもの、「はなわてさかずかないていくだちい」がかすかに放っている匂い、いまのところそれが何であるかはわからないが、ともかくそれが詩を詩たらしめているものなのだろうと私は思う。
(2004.1/18.4:20)
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上までの文章を書いたあと風呂に入って布団にもぐって、はた、と気づいたことがある。あまりにも簡単なことだ。でも忘れていた。無意識には気づいていたらしいが、はっ
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