小説のプロット的なもの/haniwa
れはとても残念だわ」
「どうだい,出かけないか」
「そうねえ.だけど……手紙の返事をかかなくちゃ」
「そんなの,直接,僕がいるんだから,直接言えば良いじゃないか」
「だめよ.これは手紙にしかかけないことなんだから」
「あとにすればいい」
「ごめんなさい.じゃあ,もう十分待って」
そうして僕の手紙の返事を書く君の後ろに立ち尽くして,なすすべも無く
その華奢な腕とか肩とか腰とかのラインを見ていた.
「なんて書いてんの?」と覗き込んでみる
「だめよ」ときみは手紙を腕で隠す.
「どうせ見るんだから」
「いけません.ちゃんとこれがあなたの家に届いてから,封をゆっくり空けて,開いて,そ
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