「竜の瞳」(マオウと忠男と電球と)/仲本いすら
今の自分の現状は変わらないようだし、
これからの事はマオウを倒してから考えよう、と前向きに考える。
たとえラーメン屋に入って、食べ終わったあとにお金がないことに気づいてもしっかりと
皿を洗って帰る、忠男はそんな男だった。あまり関係はない。
では、真面目に考えてみるとする。
このただの電球で一体どうやって戦えというのか。
ただたんに、マオウはこの電球がキライで見せるだけで戦力を奪える・・・と言うことなのだろうか。
いや、その線は信用しがたい。
ならば、割って破片を突き刺せということだろうか。
ならば剣のひとつやふたつくれてもいいはずだ。
とりあえず、マオウの部屋の中がどうなっ
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