flowers/むらさき
ただぼんやりと待ちぼうけていたら頭上に舞い降りる雪のようにやってくるわけではないんだORIGINALITYは
いつもの道に向けて目を凝らすと一千億を越える赤や青や黄の屍が横たわっているのに気付かない君はかすれた靴の踵で彼らの未曾有地を踏んでいく
生きているものが全て語りつくされていると信じてしまえば
死んでいった彼らはわざわざ土の中から起きてまた話しを始めなければいけないじゃないか
最初に作られた人間はアウストラロピテクスで最後に作られた人間はクローンであるということをまた君に説明しなければならないじゃないか
君が歌うドレミは捨てられてきた楽器の管に消えていく
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