flowers/むらさき
君が詠う日常は燃えていった白い紙を血眼で捜している
君の心臓はリサイクルされたものだ エコロジーのルールに則り
君の顔は使い古された粘土でできている 作られて壊されて作られて壊される
ただフォークとナイフを持って座っていたら機内食のようにやってくるものではないんだORIGINALITYは
目を閉じて書庫を歩くと君は飯能あたりにある墓地を歩いている気がして背筋が寒くなるはずだ怖がらずに目を開くと見えるだろう
有刺鉄線を食いちぎるためには 抜けていった歯を探しだすことからはじめなきゃならないってことを教えてもらおうじゃないか彼らに
屍の上に立つことはぐらぐらしていてまっすぐ姿勢を保つことはまず難しいと言って過言ではないだろう
しかもその死んでいるはずの身体がいつまでも生温かいことに慣れるまで君は少しの辛抱が必要だ
でも そうでもしないと君はさっきからずいぶんと高いところで太陽と見間違うほど光っているものは何かを知ることはできないんだ
君の作りかけの骨壷に入れるはずのなにかを
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