私にとって、詩を書くということとは/たりぽん(大理 奔)
 
わかりませんが、とにか
く詩は私にとって発表するようなものではなかったということに気がつい
て気が楽になりました。誰かに思いを伝えようとか、文章のテクニックを
駆使してみようとか、誰も思いつかない表現を考えてみようとか(そうい
う気持ちがないわけではありませんが)ということ以上の目的。

 私にとって詩を書くということは、自分の五感を高揚させたり、発散し
ていきそうな愛情をつなぎとめたり・・・つまり、自分の感情を「体感覚」
として記憶するための作業だったのだなぁと。そう思いました。気がつき
ました。

 文「芸」であればやはり芸事なのだろうけども、たとえば恋人にしか受
けな
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