pすけの色即是空/第2の地球
メールにも返事がなく 電話も出ない
何かがおかしいと思った
わたしは 「p」という 彼の実在を知っていたが
彼の住所や名前や 実家の電話番号や 現実と呼ばれてしまうものは殆ど何も知らなかった
どうしたらいいかわからなかった
現実と言うものが どこからどこまでをさすのかもわからず
ただただあがいて 途方に暮れた
ようやく何とか実家に電話することが出来た
pすけのお母さんも
わたしが 誰で どんな関係で 何を言ってるのか全くわからない風だったけれど
あまりにも酷く泣くものだから
京都に住むおじさんが pすけの様子をみにいくからと 言ってくれた
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