楽しいお墓2/
 
キツネはあなたからパンをもらうと去ってった。
そしてまた二人きり。








それは長い長い対話だった。
あなたは相談者で告白者で懺悔者。でもわたしはいつもどこにいてもあなたの話しを聞いていたし見守っていたのよ。


そしてあなたが凍り付いていくのを見ていた。あなたがそういうふうに囚われるとわかっていたわ。そうならないように願ったけどきっとあなたは逃れられないと思ってた。わたしのせいね。


そして今年、万年氷が溶けていくようにあなたは変わってきたことをわたしに告げる。あなたは詫びるようだけどわたしは望んでいたのよ。知ってたでしょう。


夜が更けると
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