楽しいお墓2/
 
前の土に挿した。やがて辺りは暗くなっていく。
知っているわ。あなたはどこも宿をとっていない。この辺鄙な町ではホテルをとるのも大変。ここでは英語もまったく通じないもの。


まさか馬鹿なことは考えていないわよね。いいえ、ごめんなさい。あなたがもうそんなことはしないってわかってるわ。ただあいかわらずのあなたに呆れているだけ。こんなところまで来て・・・。
どんどん夜になっていく。日本ではつるべ落としというのよね。


辺りが真っ暗になるとあなたはわたしの石のモニュメントに手を置き、静かに泣き始めた。
なにか小動物がやぶからでてきた。きっとキツネね。あなたは少し照れたように手を振る。キツ
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