こっそりと白の時代〜たもつさん詩集に寄せて/umineko
たりにはそれが詩のように見えるらしいのだがそれは彼が元来の詩人だからであって、たとえばネットに流れるテキストを読むとそこにもいつも彼が住んでいて、私は神出鬼没という単語は彼のためにあるのではないかと思ってしまうのだ。
彼という時代が明らかに彼にはある。それはとても好ましいものだ。彼は私の時代を占有しない。彼は彼の世界で彼のことばをしゃべっている。
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あまりの暑さにクーラーをつける
よほど暑かったのだろう
いろいろな動物たちが家に集まりはじめ
またたくまにいっぱいになった
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