詩の立ち上がる瞬間/栗田小雪の日記を読む/山田せばすちゃん
せて詩を完結させる男の台詞が、もしかしたら方言ごとはまりすぎているの少し気になるけれど。
あるいは「○」
叩きつけられる方言交じりの、あるいは最近の若い娘のよく使うフレーズ交じりの言葉が持つ切迫感は痛々しさまで感じさせるほど、読者である俺にシンクロする。
もちろん、日記という心情吐露の最たる部分からスタートして、紋切り型の言葉を使って、詩が上手に立ち上がってきていない部分もある、いや、たくさんある(笑)
というか栗田小雪の傾向として標準語で綴られた作品にはその傾向が顕著に読み取れる、この一点で俺は特に方言の強度を実感するのだけれど、特にこの広島岡山あたりの、山陽地方の言葉にはかなり
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