ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
持たないということである。余裕を持つということは、技巧を持っていて、その技巧がそのように読者や詩文に効果を与えるかを計測する余裕を持つということである。しかし、内容のほうに一生懸命になっている詩人に、そのような計測の余裕を感じることはできない。わたしはその種の余裕は好きではなく、ひたすら「表現される内容」に一直線に突き進んでいく姿勢のほうが好きだし共感できる。もし、「技巧と内容」論について僕が何か言うことがあるとすれば、そのようなものになる。極言すると、ある内容を表現したいがために破壊されてしまった技巧が好きだ。)
■室内の風景 http://www.rondz.com/poem/p
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