ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
 
痛覚に直接来ることがある。この詩のラストは非常に痛い。本当に痛い。引用部は痛い方向へ走り始めるスタート地点である。このくりかえしを見よう、このくりかえし自体がぐらぐらしているようではないか?のちのちの作品に時に現れる薬にイったパンクスのようなイメージがここに既にある。怖さは不思議と感じない。ただ痛みだけがある。怖さは未来を恐れることにあり、現在しか感じないのであれば、それはただ痛みなのだ。常に現在で爆発する感覚。それが僕のレント作品への感想の核のようなものだ。



■プラスチックソウル http://www.rondz.com/poem/poet/5/pslg4028.html#4028
[次のページ]
[グループ]
戻る   Point(10)