ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
いい。そこの改行で少年のふわっとという声を聞き、なんともいえない浮上感を味わうのだが、次の2行で軽〜く否定されてしまう。そのへんのかわいらしさったらない。次に、「裏返ってる僕」がもう一度登場して、「がっかり」してみせるあたりのユーモア感がとても好きです。で、結局、「うれしかった」と、たぶん本当にうれしそうに彼は言ったんだろうなと思うのです。
■暗い感覚 http://www.rondz.com/poem/poet/5/pslg4027.html#4027 部分
暗い感覚
歯がぐらぐらしている
抜ける筈もない
歯がぐらぐらしている
レント氏の詩は痛覚
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