ある15歳の経路/小林レント讃1/渡邉建志
さんが
南の方から 歩いてきた
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わらびもちのおじさんがいいなあ、と(意外に)思ったのだけれど、意外に、というのは、僕の中にあるレント作品のイメージに、南の方から歩いてくるわらびもちのおじさんが存在しなかったからだ。そののどかで日常的な風景が意外で、でもなんだか好きな感じだと思った。それはさておき「誰も そのことに気づかなかった」というのがたぶん重要で、実は少年は気づいるのであって、「誰も」VS少年の構造が「白い日」と同様にここにはある。また、この構造はのちのち出てくるのであって、いつもこの少年詩人の立ち居地が不思議でありまたよく分からない(詩人は時空間と同一(ゝゝゝゝゝゝ)のも
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