組詩「二宮」/岡部淳太郎
期になっても、釣り人や暇つぶしに遊びに来た地元の子供たちぐらいしかいない。
「わが妻の振袖が流れ着いた浜」
前述「袖ヶ浦海岸」および「吾妻の山」参照。
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「縁起」
川匂神社が延喜式に記載されているところから、延喜式の「えんぎ」にひっかけて出て来た言葉。
「心臓破りの、脚つぶしの坂」
二宮町は、作者にとっては坂の多い町という印象がある。作者が住んでいたのが坂を上り切った場所であったということが、その印象を強めているのであろう。
「一篇の詩を生むために、多くのものを殺してきた、大酒呑み」
田村隆一「四千の日と夜」より。この詩人は大酒呑みだったと、
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