組詩「二宮」/岡部淳太郎
 
いう言い回しや「下から二番目の男」「二足跳びに」「二本の弱った脚で」「常に意味は二重だ」「何もかもがだぶって見える」などの言葉も、みなここから来た着想である。

「銃弾の残る屋根」

昭和二十年八月五日、二宮駅は米軍のP51機による機銃掃射を受けた。前述『ガラスのうさぎ』の作者、高木敏子氏はこれによって父親を亡くしている。二宮駅の屋根には、いまもこの時の銃弾痕が残っているという。

「下から二番目の男」

熊本県出身のロック・ミュージシャン、小山卓治の初期の曲「下から2番目の男」より。

「駅前のコンビニエンスストア」

二宮駅北口にあるコンビニエンスストア。昔はこんなとこ
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