組詩「二宮」/岡部淳太郎
 
さぎ」

一九七七年金の星社刊。作者の高木敏子氏は一九三二年生まれ。作者自身の戦争体験をつづった『ガラスのうさぎ』は、二宮町が舞台の一部となっている。後に実写映画化(一九七九年)アニメ映画化(二〇〇五年)されている。また、詳細はわからないが、テレビドラマ化もされている模様。

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「石造りの鳥居」

川匂神社の鳥居は石段と同じく石造りである。

「萱葺き屋根の神門」

川匂神社の神門は、鳥居と石段に反して萱葺き屋根になっている。

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「常にすべてはふたつに分割される」

二宮町の「二」という文字から出て来た着想。この章に頻出する「祝われた、呪われた」という
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