霧の様な死あるいはナルシシズムについて/立原道造を読む/渡邉建志
 
て突っ込みを入れていると、次に、

驚くことは止ることである

ときた。これはこっちが驚いてしまう。すばらしいですね。次の詩も、「だの」の後に驚くべき一行が来ます。

ホウレン草だのポンポンだの
思ひ出すと楽しくなる

何やってんだ道造!と言いたくなりますね。かわいいです。



■未刊詩集「田舎歌」より 一日は…… (部分)
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揺られながら あかりが消えて行くと
鷗のように眼をさます
朝 真珠色の空気から
よい詩が生れる


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ちつぽけな一日 失はれた子たち
あてなのない手紙 ひとりぼつちのマ
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