霧の様な死あるいはナルシシズムについて/立原道造を読む/渡邉建志
 
ですか!と、ちょっと意表を突かれました。



■詩集「萱草に寄す」http://www.aozora.gr.jp/cards/000011/card889.html SONATINE No.2より 虹とひとと (全文)
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雨あがりのしづかな風がそよいでゐた あのとき
叢は露の雫にまだ濡れて 蜘蛛の念珠も光つてゐた
東の空には ゆるやかな虹がかかつてゐた
僕らはだまつて立つてゐた 黙つて!

ああ何もかもあのままだ おまへはそのとき
僕を見上げてゐた 僕には何もすることがなかつたから
(僕はおまへを愛してゐたのに)
(おまへは僕を愛してゐたのに)

また風が
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