アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
動詞関係を主にいろいろ入り乱れて作者らしい味だとおもう。「蓋をするみたいに/なぎ倒さずに なぎ倒」しているのは風だろう。その同じ行で改行しないままにいろいろときているのはおそらく「いろいろなぎ倒す」でもありつつ、もう次の行にかかっていて「いろいろ/笑える」でもあるんだろう。笑えるという言葉はとても口語的で、こういうふうに使われるとうれしくなる。で、笑えるけど僕は「まだ」笑わない。なんで笑おうとしているのかは不思議だ。なぎ倒さずになぎ倒している風をわらっているんだろうか。それとも僕と僕の父さんの失敗した企みも含めて笑っているんだろうか。それともなんだかごちゃごちゃしたこの状態自体に笑いがこみ上げてく
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