アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
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プラカードを首から下げる紐で 一瞬で壁にペンキを塗る
あれは狐つき
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やり方がわかりません(笑)。分からないからいろいろ読者は考えてしまうでしょう。そのへんの余地の残し方がうまいです。あんまりナンセンスだと読者はあきれるけれど、微妙にナンセンスなんであって、なんとか塗ろうと思えば塗れそう、その危ういバランス感覚がすばらしいです。次の聯。
飛行機に細い糸をつなげ こっそり飛ばしてぶつける
あれも狐つき
また糸が出てきます。こっそり飛ばすのもかわいいし、ぶつけているのはたぶん失敗なのだろうと思われ(あるいはこれも意図されたうちかもしれない)、失敗だったらやっぱり
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