アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
係がありそうです。糸電話のさきのコップがちょっと垂れ下がるようすとか、あるいはそのコップを振り回して次のビルまで投げたり、跳んだり、もういろいろイメージが広がることを止めません。次の聯。
順番に口を開き 遠くの山を意識するよう指示した
聞こえる? 聞こえているのかな どうもこの空気は黄色すぎて
素早く全員にカメラを向けるためのケーブルを
掴み上げたり 踏んだりしていると泣いてしまう
これも狐つき
これは先に指摘したどこからどこまでが主観でどこからどこまでが客観なのか分からない構文上のいたずらの聯でたまらないです。まず「指示した」のが誰か分かりません。聞こえる?聞こえて
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