アクロバティックな午後/合耕氏の作品について/渡邉建志
 
ということなのではないか。僕達をずらしてゆくって、なんだかかっこいいし、砂粒だぜ。

さてクライマックスです。

いつか破裂する糸電話の糸で
誰かに話しかけていてもいいのかな

誰かに話しかけていてもいいのかな、と誰に話しかけているのかわからないという二重構造がここにあります。こうやって作者(僕?)は読者を無理やり巻き込んでいきます。「いいのかな」と、つねに会話しながら。こんなところにすらりと「いつか」なんてワードを入れることができるのはいいですね。いつか破裂する糸電話。糸電話というのは、なんにせよ萌えを誘うものがあります。
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青空を見なくても保存されるような
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