雑感&書評『テクスチュアル・ハラスメント』/佐々宝砂
何が悪い(その分オトコが余るという意見には耳貸さない)。
ジョアナ・ラスとはどういう人か、あかでみっくなのが好きな人のために説明しておこう。ジョアナ・ラス、1937年、ニューヨークのブロンクス生まれ。コーネル大学で英語を専攻し、イェール・ドラマ・スクールで劇作を学ぶ。コピーライター、臨時雇いの宛名書き、精神科医の秘書などを経て、教職につく。81年にはワシントン大学で英語の助教授を務めている。作家としてのデビューは59年、'Nor CustomStale'をF&SF誌に発表。短編「変革のとき」で1973年度のネビュラ賞を受賞したが、この作品は賛否両論大激論を巻き起こした。彼女の代表的な長編
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