☆ねむぅる ring ring☆/かおる
 
一緒の運動会が始まった
ほら 肩の力を抜いて 
雲のトランポリンで宙返り
抱きぐるみから ラベンダーの薫りほのかに
耳をすませば 
名も無き 吟遊詩人達のララバイが
夜のしじまを埋め尽くす



体の中からすべての精気が 抜け落ちて
くものなかにおちていく
フワフワとした所在なさ
それなのに 想いは 
もれいずる 夜の色をとらえ はなさない
ふとすると まっくら闇に 
おいてきぼりをくらい
宙を当てもなく漂って 
まっさかさまにおちていき

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