異常な時代に対する最終弁明 ?または、直観の疾走者/岡部淳太郎
のですが、僕は論理的思考が苦手な、直観思考型の人間です。このような言い方で相手の発言を断罪することは、発言の自由を奪うと同時に、一種の差別的思想にもなりかねず、非常に危険で、むしろそのような言い方こそ「悪」であると言ってしまいたくなります。論理的思考の出来ない直観思考型の人間は、社会について語ってはいけない、そう言っているのと同じように思えてしまうからです。そもそも大昔の偉大な宗教家の多くは直観で世界を捉えていたと思いますし、哲学者たちの中にも、少なからずそういったタイプの者がいたと思います。もし、本当に感覚で社会を語ってはいけないのならば、彼等の思想はまったく成立しないということになりますが、そ
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