異常な時代に対する最終弁明 ?または、直観の疾走者/岡部淳太郎
 
うものに対して自らを外側に置くアウトサイダーとして、生を潜りぬけてきました。少し注意深い人ならば、僕の書く詩の中に、淋しさとか怒りとかいった負の感情が、拭いようもなくこびりついているのがおわかりになると思いますが、僕は時代や社会に対してルサンチマンを抱いて、それを書くことの原動力にしてきたようなところがあります。そんな経緯があるので、僕にとって時代も社会も異常でなければならないのです。それこそ、思い切り単純なステレオタイプとして時代や社会を捉えているだけなのかもしれませんが、そうでもして自分の外側に大きな敵をつくっておかなければ身がもたないというのが、正直な気持ちとしてあります。世の中がおかしな方
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