異常な時代に対する最終弁明 ?または、直観の疾走者/岡部淳太郎
 
ると感じます。それはもう一目瞭然で、それこそ当然のこととして現れてしまっています。別に統計上に現れるものだけがすべてではありません。日常の中に潜む異常さ、それこそ異常な時代の本質なのではないでしょうか。
 以上で言いたいことのほとんどは言ってしまったような気がしますが、最後にいくつか。ケムリさんは「演出家」のコメント欄の中で「ケツを拭うのはいつも若者たち」というような意味のことを言っていますが、それはちょっと違うんじゃないかと思います。確かに大人たちは新しい事象にまつわる不備を若者たちのせいにしたがりますが、二十歳前後の若者たちの多くが社会人として自立していない以上、時代のケツを拭うなど、まず不
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